静止探索って微妙?

進歩本5を読み返すと、YSSもTACOSもいわゆる「静止探索=取り合い探索」はちゃんとやってない感じですね。
どちらも最大交換値を足して代用してる感じ。
TACOSでは、そのまま足さずに75%にして足してるようで、
YSSは、香車以上の場合は、実際に取ってみて、相手が取り返す手があれば足している感じ。


YSSもTACOSも選択的探索なので、末端近くでは「駒損の手は生成しない」とか「実現確率の低い手は生成しない」といったことをしているので、
実質、静止探索をしているような「強制収束」をやっていることになってると思う。


Bonanza的な静止探索は、打つ手はまったく指さないことになるし、移動手も無し(1手詰めは別)
このへんが、選択的探索のソフトは、末端近くでも確率が高い手や駒得する手なら、打つ手、移動手も生成してるはずで、
全幅探索といいながら、静止探索の部分では逆に「読み抜け」が発生しているんじゃないだろうか?


このへんの問題はよく考える必要があると思う。現在静止探索は通常探索を上回るほどノード数が発生してる場合もあり(特に中・終盤)
静止探索を通常探索に組み込めれば、読みの深さはさらに増すはずなんです。