生徒諸君(2)

なんか視聴率がこのドラマだけヒトケタ台で低迷してるようです。
それはさっき知ったんですが、
二話を見て思ったんですが、学校を舞台にした「わたしたちの教科書」と比べると
すごく現代性が希薄と思います。
現在は、個人はばらばらで趣味も嗜好も多様化している。
なのに、生徒諸君のクラスは生徒が一致団結。なんだかすごく仲が良い(田舎の分校じゃないんです)
このへんがかなり世の中にマッチしてないというか、はっきり言えば古い。
(ドラマ自体は生徒諸君の最新版が舞台らしいので、作品自体が古いわけではないはず)


あと、家庭訪問で行った家庭がヤクザは判るとしても、屋敷に鎧が飾ってあって、
しかも生徒は金髪の見るからにヤンキー。
むしろヤンキー風でヤンキーじゃないキャラかと深読みしたが、実はそのままだった……。


別に世論とか現在の時代性に迎合する必要はないと思う。時代に関係なくてもフィクションとして優れていればそれでいいし。
SFなんかはまさに、現代世界と直接関係なくても、人間性に根ざして、外挿した世界を描いていたりする。


しかし、生徒諸君は……。主人公の先生役の女優はわりといいなーとは思うんですが。
しかし、胸元開けすぎだろ(w 見せブラが見えてますよ。っていうか、あなた中学校の教師でしょ?
別に、それはそれでキャラならかまわない。
しかし、先生も生徒も誰も、その事実につっこみを入れない。これは演出家の不備と思う。
つっこみをいれないなら、いれないまでの「理由」がいるのだ。それが細部に神が宿るということだし。


あと、もう一点。あのクラスの一致団結の秘密を明かすエピソードが判ったが、
あれは酷すぎる。
ややネタバレするかもしれないが、一週間ぐらい我慢させられた上での犯行なら判る。
半日しか経ってないじゃないか? 
それを大の大人が、なぜあそこまでする? 元々異常者なら判る。しかしけっしてそうではないだろ? あの先生は。
ということは、その異常性を説明する状況がいる。「理由」がいるのだ。
無ければ、それはご都合主義の浅いシナリオと思われても仕方がない。
それでは、クラスの団結に感情移入も納得もできない。
このドラマの根幹が台無しだ。


堀北”鉄板少女アカネ”(中学校なのにこの人だけ17歳の設定)もいまいち活きてないと思う。
芸能ニュースを見ると、主役も堀北も前回のドラマがヒトケタの視聴率で、低迷した。
同じ事務所なのでセットで15%越を狙ったそうだが、
二人の高視聴率実現確率を掛け合わせた結果、余計に下がったらしい(笑