規制と萌えキャラの地位向上(衒学的ネタ)
http://www.asahi-net.or.jp/~rg8s-szk/hobby/NIKKI/2004/200405.html#2384_4
(かとゆーから)
りなもさん
>萌えキャラにとってのテレ東規制は、萌えオタの劣情から萌えキャラの人権を守ってくれる強力な武器と言えるのではないか。
>萌えキャラの人権を平気で蹂躙するアニメがたれ流されていたことも事実だ。
結果的にはそう言えますね。なるほど(^^;) 面白い考え方だ。
エロいとPTAから文句が入るので、自己規制→直接的なエロ禁止→キャラの人権保護
表面的には、確かにそうですね(w
規制のおかげで、表現力が磨かれる。ってのは他の分野でもよく聞きますね。
江戸時代に、浮世絵で世相風刺をしていた人が、投獄されて規制を強制されるんだけど、顔をカエルにした似顔絵にして「逃げる」方法で、風刺をつらぬいたみたいな話を、
以前、NHKの新日曜美術館で見ました。
アニメが枚数をケチって(コストを削って)も成果を上げるための「止め絵の極意」や「再利用」「変身シーンの使いまわし」「回想挿入」「総集編」
なんてのも、ある意味コスト的な規制が、表現力を磨いている例と言えるのでしょう。
しかし、それとは別に、エロ規制が、「キャラの人権を守っている」とも言えるわけか
しかし、注意したいのは、
「萌えキャラの人権を保障して欲しい」なんて思ってる人は、製作側にも見る側にも、もちろん当の萌えキャラ自身も思ってないわけで、
いわば、どこにもない「権利」ですね(^^;)
エロ同人誌なんか、プロ作家の作ったキャラを、無理やり○○してるわけで、ある意味、ファンによる強制○○ですよね。
最近は、同人誌を前提にしているプロ作家がいるので、同人誌作家側に「言い訳する余地が残されてしまっている」と思いますが、
基本的に、18禁同人誌は、「嫌な感じがします」
それいぜんに、18禁って「脱がせばOK」ってつまんないモノが多いので、同じ同人誌なら一般の方が好き。
むしろ規制があって見えない方が、燃えますよね。見えないことは理性では解っていても(規制あるし)
でも「もしかしたら見れるのではないか?」という期待が、牽引力となる。
それはサスペンスとしてはしごくまっとうな「演出」であって、
めぞん一刻なんか、「いつやってしまうのか?」と思わされながら、「無限ループを繰返し」
最終回まで、ぐいぐいと引っ張られてします。
ある意味、王道であり、「見せるぞ」「見せるぞ」というのは強いわけですよね。
しかし、しょっぱなからパンツが見えてしまっては、人間はすぐ慣れてしまう。ありがたみもなにもない。
パンツのインフレーションが起きて、要求は過剰になってしまい、ちょっとやそっとや萌えなくなる。(S4は見せすぎ)
結局は、緩急であり、130キロしか投げられない投手は90キロのカーブを投げれば、130キロでも速いけど、
150キロ投げられる投手も、連投すれば「打たれてしまう」
速球投手は、肩を壊すという「規制」を体験して初めて、緩急や変化球を覚えて、投球に幅が出て、技巧派へ進んでいく。
速球投手ばかりになれば、変化球投手は逆にチャンスもあるはずで、
なんだかよく解らない話に(今日のダイエー日ハム戦は残念でした)
>ヨコシマな劣情がつけ入る隙はなかった。
以前、萌えで、「読者にこびた萌え」って話がありましたが、
むかしの作品は、こびてないので、逆にエロくないんでしょうね。
むしろ見てる人より、描いてる側に、劣情はあるんだと思います。
サービスだけとは言い難いですよね(^^;)
富野喜幸さんって、
世界名作劇場のペリーヌ物語のペリーヌでさえヌードシーン描いてるですよ(笑←池の辺の小屋のシーン。絵コンテが富野さん
(セル画が高額でヤフオクで落ちたらしいと、以前日記に書いた覚えがあります)
名作劇場って下着でフラフラするヒロインが多いってよく聞きますもんね(^^;)
しかし、これは、視聴者が「ハァハァ」することを目的に描いている(最近の萌えアニメ)か、
どちらかというと書き手がハァハァしつつ、判る人は萌えてくれという、解りづらくわざわざ不自然な萌えシーンを描いているという違いがあるのだと思います。
なんか解りにくい話だ。
規制というのは面白くて、
たとえば、最近のメイドでフリフリの少女のキャラを多く出すというのも、
読者視聴者の要請という名の一種の「規制」なんですよね。
「おれは筋肉隆々の男だけのキャラが良くて、女や子供なんか出したくない!」って思っても、
男性がターゲットなら「カワイイ少女を出さざるを得ない」
それも規制であって。
(それなら、BLにいくとかすればいいが、そっちもやはり違う規制があるわけで)
ワンナイで、ボディビルの筋肉愛好会の集まりみたいなコントがありますが、「女と子供は筋肉が無いからダメだ! って排斥する」ですが、
それも、「美少女が人気」という一般的な風潮に対する「風刺=ギャグ=外し」になってるのでしょう。