ER IX

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/er9/


 またカウンター総合に新米レジデントたちがやってくる季節。
 エリザベスは戻ってきていて、ロマノが腕切断してるから後釜狙いウィーバーが張り切ってるんですが、
 エリザベスが案の定「出世狙いでてめえむかつくんだよ!」とか突っ込みをいれると、
 ウィーバーは泣き出す始末(^^;)
 エリザベスは「ちょっとまて手めぇ!」とさらにムカついてる様子(w
 南雲隊長 VS うる星のランちゃん(2nd) の対決だね(w


 ピーターとアビーはすっかりラブラブモード突入ですが、
 ピーターが指導してる黒人の医者の人(自分けっこうこの人好きなんですが)
 今回は、外科医25年のベテランが「死亡宣告」をした患者を、そのレジデントが蘇生させてしまうってのがメインのテーマと思う。
 ここまででも「新人よくやった」と物語は作れるし、「なんで蘇生させた?」と怒るベテランを使って、
 組織論をテーマにする膨らませかたもできる。


 しかし、erの凄いところは、
 その蘇生した患者が「植物状態」になってしまって、
 結局奥さんは苦渋の選択で「延命拒否にサインすることにする」
 実際に心臓発作が発生するんだけど、延命拒否だから医者は何もしない。
 子供が「なんで見てるの? お父さんを助けて! さっきは助けてくれたじゃないの!」
 母親は「違うの!」とだけしか言うことはできない。
 さっき蘇生させたレジデントは絶句するだけ。
 なんか目が潤むよね……。
 話が深すぎるよ。
 これこそ人間ドラマだよ。
 日本の医療ドラマにもここまで深く掘り下げて欲しいな。


 レジデントは疲れきって自宅に戻る。そこには兄に依存して遊びほうけてるデブの弟が仲間に利用されてらんちきパーティーをしている。
 このレジデントって成績は優秀だけど人種差別で病院配属が合格できなくて、ベントンのおかげでerにこれたんだよね確か。
 いや、それを良かったと言えるほど簡単な話ではなくて、
 ベントンは思わず自分の履歴も調べることにする、すると、そこには人種差別を防ぐために優遇措置をされた証が残っている……
 ベントンはもちろん一流の技術をもった外科医だけれど、だからこそその措置を見たときの彼の思いは複雑すぎて言葉を失うしかない。