TiVo
http://www.zdnet.co.jp/news/0310/14/cjad_kodera.html
ZDnetのTivoの記事。米国で普及し始めてるHDDレコーダーだけど。
小野寺さんの記事、ざっと読んで思うところは、
- 詳細な番組表を作り配信することが味噌。それを利用していかに予約、録画を楽にするか=「脳みそ」
- 米国は日本と異なり、家電ででかい会社がないので互いに足をひっぱらない
- TiVoは、ちょうどOSのような形。ライセンスを与えることで、複数の家電メーカーがTiVoマシンを作る
- オープンソースを上手く利用。
米国で普及してるけど、日本にはこれに相当するものがない。
じゃ、日本でもこのやり方はうまくいく? やれる可能性があるのか?
SonyのCocoonはTiVoのライセンスを実際、受けてるらしい。
米国と日本の相違を考えると、日本はそれほど番組局がない。
よって予約が大変とかいうのは、米国ほどではない。
それにTiVoみたいな番組表を誰が作るか? 日本でもテレビ番組は雑誌としてはあるし、WEbもいっぱいあるけど、
電機メーカーを向こうに回して、中心に君臨して操るような力はあるまい。
日本は、どっちかというと「モチは餅屋」って風土がアル。
ま、電機メーカーはレコード会社も持ってる例が多いし、アニメや映画も作ってるわけだが、
実際は、金もうけの手段だよなあ?
たとえば、パイオニアとかSMEとかが、「アニメに特化したDVDレコーダーの製作をさせようと、設計に口を出す」
なんて想像できない。東芝の片岡さんが、元々宣伝部門でたまたまアニオタだったから、東芝のRDのマンマシンインターフェイスが優れているってことだった。
のような気がする。
なんかTiVoライセンスで各社がレコーダーを作ってる写真を見ると「MSX]とか「ep」とか思い出すよな。成功した試しないよな。
っていうか、逆に成功したほうが、進化の足を長期的に引っ張るよな。
効率は悪いかもしれないけど、「幸せ不幸か」ワカランが、
日本の電機メーカーが群雄闊歩している戦国時代のような様相は、多様性という意味では、いいと思うんだよなー。
マンガの製作でも、日本はマンガ家を中心にアシスタントを周囲に抱え込んで、親方と弟子みたいな関係でやるじゃん。
あれって分業とは違うと思うんよね。
一方、アメコミは脚本、ネーム下絵、ペンいれ、トーン張りやら、前部分業になっているようで。
日本のマンガを考えたら、ネームとペンを入れる人が別人なんて信じられない。
(ま、大先生は目しか描かないなんてことはあるだろうけど。そりゃ例外)
(分業すると、著作権が個人として主張することが弱くなるらしい)
分業が進んでいるアメリカの方が効率がよいかもしれないけど、すごい作品を次々に生み出しているのは日本のマンガ界。
なんていうか、売れないとポイ捨てされるし、下積みは「へたすると人生を棒に振る」
そういうリスクをすべてマンガ家は負っていて、その陰のリスクを考えないといけないわけで。
結果的に、なにがよくてなにが悪いかは、なかなか難しいのよね。
なんかよくわからん話しに(;´Д`)
ようするに、DVDの規格なんてことより、テレビ番組表が大切なのよ。
現行のepgってのはあくまで、番組表を利用するための手続きの話でしょ?
もっと階層をあげて、「日本人がテレビを録画する上で、どのような番組表を作り、どのように利用するか?」
それを考えるべきと思う。
ま、実際は、テレビ予約で効率を上げたいなんて思う利用者はアニオタとか少数派なんだけど、
そういうのが多数はになるように、テレビのようなメディア、そして録画機を作るメーカーも「移行させていくようなビジョン」が大切だよなと。
今でも凄いビジョンはあるんだろうけど、もうちっと細かいところで。
CoCoonが一番進んでるんだろうけど、売り上げには貢献してなさそうだよなあ。
テレビ番組表は、メディアじゃないし、実際のコンテンツでもないし、
メディアにコンテンツを落とし込むための架け橋ってとこか。
うーん。重要だよな。
たとえば、misaki-tvだけど、複数のテレビ番組サイトにまたがって、一つの番組の情報を集める。
番組サイトによって「特徴とか苦手」もあるわけじゃん。そういう横断的なことを第三者が勝手にやると面白いよな。
営利企業が、勝手に他会社のサービスを前提に頂くようなことをしづらいだろうし。
とかなんかとりとめもないことをだらだらと書いてしまった。