万全感の喪失

http://d.hatena.ne.jp/gamebook/20030804#p1
 日記いつも読ませてもらってます。

>多人数ゲームは基本的に、万全感の喪失を手軽に味わうことができると思っている
 そうですね。そういう側面もありますね。
 以前、毒舌BBSでは、「自己顕示欲の発露」と考察している日記をとりあげてましたが(DANKINさんがそう思ってるわけではなく、それほどMMORPGには興味は無いってスタンスでした)


 考えれば、サイトを作るのもそうですよね。アクセスカウンター作っても人がこなかったりして、
 けっこう挫折したりします。ネットは匿名なので、真に平等に近いですし。時に、残酷なほど平等なわけで。
 (ま、暇が無いとか面倒とかいって更新を止めて、人は自分に納得させるものですが。努力とか更新意欲も含めて、それは才能であり。1%才能と99%の努力というのはウソで、99%の努力ができることこそ才能であると私は思います)


 話がそれましたが、生まれてから万能感を抱いている幼児が、母性そして父性を発見して次々に挫折をしていくプロセスは、人間形成には不可欠ですよね。
 さらに昔なら兄弟が多くて、地域コミュニティもあって、さらに挫折の機会があった。
 「つまんない態度をとれば」「周囲がつめたくなる」を身を持って体験することで、「協調性を学習できた」のに、
 今は、「一人っ子ばかり」で「公園には親がいっしょにきて」「守られながら成長する」「大事にされて育つ」


 あと、放送では、東京だけの特異現象で「私立高校が公立より優位になっている異常現象」を論議していました。
 他の県ではほとんどが「公立高校」が難関上位になります。授業料が安いので、基本的に「公立」に行きたいと思うのが本来普通なはずなのに。
 文部省と日教組の「エリート教育を無くそう」「教育の大衆化をしよう」という考え方が、
 「公立高校の位置を崩壊」させて「私立高校のエリート化が進んだ」そうです。
 そして「お金がない家に生まれた子供は、私立高校に行けない」ので「いい大学には行き難い」という意味で、「地位獲得の平等性」が奪われた(もちろん真に優秀な子供はどんな場合でも好きな学校に行くでしょう。むしろ学歴は関係ないとも言えるでしょう。しかし、それは一握りの特殊性です。例外をいっても仕方ない)


 以前、トヨタ自動車が学校を作るという計画を発表して「それが男子高だった」ので、女性団体が抗議して「計画が座礁していました」
 「世の中にはやまほど女子高があるのに」
 「優良企業のトヨタが男子優先の教育をする」というのは「たしかに女性団体には面白くないでしょう」
 こういう「平等意識」がいたるとことで、世の中をダメにしている部分が多い。