BSマンガ夜話「しりあがり寿」

 ゲスト
 高橋源一郎、佐藤たまお(字忘れた。AOPENのM/BのBIOSの声の人)


 しりあがりさんは本はまだ読んだこと無いので。今度読んで見ます。
 ゲストが高橋さんだったんだけど。
 今回は夏目の目が手法より世界観に行ったので、全体的に創作するモチベーションの話や世代論、世界論みたいな感じで、深い感じになった。
 「寓話は創作でやるのは1968年に禁止されました」という夏目さんの話が発端で、
 「寓話使うのは最後の手段で。使うとうしろめたさがあるし。逃げなんだ」といしかわさんが広げていく。
 岡田さんが「でも、寓話禁止自体は20年王道でそれが権威になってるでしょ? 今の若い人は、逆に批評不可能性自体を否定したいと思ってない?」的な展開をして、
 夏目「でも創作者は両方持ってるんだよ。決めてしまうのは無理だって」
 という感じの話に落ち着く。
 しりあがりさんの作品に寓話性が意図的に排除されているので面白いというのが、総評なんだけど。(いしかわさんとしては前半の後ろが白い版)
 無理やりラノベと結びつけると、例えばWOWOWでも放送しているけど電撃文庫の「キノの旅」。
 あれはよく寓話として紹介されたりするけど、同じ旅を描いているし。キノとエルメスをヤジとキタと置き換えると、
 寓話と物語についてちょっと考えさせられる。それは転回なのだろうか?


 しりあがりさんと高橋さんはデビューが同じ年だったそうで、
 しりあがりさんが幻の「サザエさんパロディマンガ」を描いてる話をしていた。
 (高橋源一郎も「ペンギン村に陽は落ちて」でサザエさんが老人ホームにパートに出るパロディ小説を書いてるので。誰もつっこまないけど)
 ゴーストバスターズが構造が似ているという話を結局自分でしていた。


 そういえば、いしかわさんが「絵が上手い」と珍しく誉めていた。