次世代AMDのCPUはコンピュータ将棋に向いてない?

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20100205_346902.html

 AMDが2011年に投入する次世代CPUアーキテクチャ「Bulldozer(ブルドーザ)」。
CPUアーキテクチャ上でのBulldozerの大きなポイントは、シングルスレッドの整数演算性能の追求を止めたことだ。
Bulldozerでは、おそらく、現行のAMD CPUよりシングルスレッドの整数中心のアプリケーションの性能は下がる。
CPU構造の簡素化で、CPUの動作周波数を上げることができれば、低下分を埋め合わせることができるかも知れないが、
クロック当たりの性能は下がるだろう。その反面、マルチスレッド性能と浮動小数点演算性能は大きく伸びる。

 つまり、AMDは、PC向けCPUの不文律だった、整数演算性能をたゆまなく伸ばし続けるというコースから外れることになる。
なぜ、AMDはそんな決断をしたのか。それは、CPUのパフォーマンス効率を上げるためには、それがベストな方法だからだ。

 CPUの性能を高めるための並列性の活用は、「命令レベルの並列性(ILP:Instruction-Level Parallelism)」から、
「スレッドレベルの並列性(TLP:Thread-Level Parallelism)」や「データレベルの並列性(DLP:Data-Level Parallelism)」へ
と急激にシフトしている。プログラム内の命令を並べ替えて並列実行するよりも、複数のスレッドを並列実行したり、
複数のデータを1命令で処理する方がいいという考え方だ。これは、今やプロセッサ業界の共通認識だ。

ちょっと前の記事ですが、
次世代のBulldozerから、整数演算性能を落として、浮動小数点性能に特化する模様です。
コンピュータ将棋的には終了(^^;

out of order実行とか凝ったことをするより、
スレッドレベル並列の時代ですね。