AVATORは最高の映画です!

公開は明日の23日からですが、AVATOR本日、木場109で見てきました。
XPAND方式の3D上映(字幕:戸田奈津子


もうね!最高の映画でした。これを見ずして死ねるかという級(クラス)
まだ公開前ですから、ネタバレは避けますが、


世界観・ストーリー、キャラの立て具合、主人公、ヒロイン、悪役の活躍、
どれをとっても文句の付け所がありません。
アクション的にも過不足なく、ばっちり描写があります。
これは見ても、絶対に損しないです。BDが出たら間違いなく買います。
amazon予約できるなら今からでもします。


映画自体とは関係なく注意点を。
3D映画の場合、メガネをかけるとスクリーンサイズがかなり小さく感じますので
首が痛くならない程度に前の方に座った方がいいです。
XPANDの場合は視野角は広いらしいですが、できれば真ん中で見る方がいいらしいです
(最高の方式はIMAXシアターですが、都内にはないようで、川崎か埼玉まで行かないとだめらしい)
XPANDはメガネがやや重めですが、明るさや立体視も十分得られました


ただ、見終わって劇場が出てくる老夫婦が漏らしてましたが、遠視だったり、高齢者は3D自体に慣れてないと
きついかもしれません。
3D上映に強いモチベーションが無い場合は、通常の映像版でも、AVATORは十分楽しめると思います。


遠隔操縦で異星人の肉体を操るという話ですが、
仮想現実やネットワークゲームのエッセンスは比喩的にあります。
ただ、大きく違うのは、そこは異星の生活というリアルワールドであることです。
この一点が、サマーウォーズ.HackAvalonあたりとは違います。
ネットワーク仮想現実の面白さは、ニューロマンサーが出発点と考えていますが、
ネットゲーをモチベーションにする映画は、直喩と考えると、
AVATROが暗喩かと思います


乙一が、文字通り、リアルに便所の書き込みを利用して2ch的な便所の書き込み掲示板システムを再現したように、
そもそもエンタメや芸術は、なにか違うものを用いて暗喩的に語るべきと思います。
だからこそ、魔法物語や、もう帰ってこない学園ラブコメに、人々は感情移入できるんだと思います。
ネットワークゲームを利用した性倒錯の物語などは、
リアルの現実世界に対しては、暗喩となりますが、
ネットゲーが既に普及して、インターネットが当たり前になった世界では、
もうありふれていて、訴えるものは少ないでしょう
(明日、押井守アサルトガールズを見に行きますが、
押井守が仮想現実をAVALON以後、どういう描き方をするか楽しみです)


ネタバレなので書きませんが、冒頭の主人公が種族の中に溶け込んで行く中で、
エイリアン2的な企業の考え方にどうあらがるのか?を想像してましたが、
まさかあのような手段で行うとは読めませんでした。
そしてラストは最高のエンディングでした。
そして、その先の本当のエンディングは素晴らしいものでした。


海兵隊の姿はエイリアン2を思い出すとともに、それは自己模倣を超えて、
完全に突き抜けていると思います。
むしろ、ナウシカのトルメキアの重武装コルベットを思い出しました。
社会風刺とかそんな安っぽいものではなく、とにかく脚本が素晴らしいし、
わかりやすく伝えるべきは、セオリー通りに行い、
アメージングを伝えるべきところはきっちり伝える。
必ずしも、現実世界への提案とか、そういう捉え方はいらないと思う。
純粋に心を動かされました。
ブラボーと言いたいです。