DeepBlueを思い出す光景

あとひとつ。棚瀬さんが言われていた話を。
棚瀬将棋、激指がアマトップのお二人に勝ってしまった時の光景というか雰囲気というか、観客の様子は、
ニューヨークでDeepBlueがカスパロフに勝ってしまった時の、反応とそっくりだったそうです。
http://www32.ocn.ne.jp/~yss/chess-ny.html
↑山下さんのNY観戦記:なんの因果か投稿日が11年前の同じ日(1997/5/5)


落胆?ため息?悲壮感?
私が座っていた席からは、モニターが邪魔で残念ながら棚瀬さんの表情は伺うことができませんでしたが、


考えてみれば、あの会場に足を運ばれている将棋ファンは、コンピューターが負けるのを見に来られてるのでしょう(^^;
棚瀬さんも鶴岡さんも「まだまだCOMは弱い」と強調されてました。
棚瀬さんはむしろ「悲しい」とも発言されてました。
なんとなくですが、判るような気がします。


数年前に、岐阜県の大垣に、岐阜チャレンジ(COM囲碁の大会です)を見物に行きました。その時はCOM将棋も作って無くて、
誰とも面識がなかったので、そーっと観客の一人として見学してたのですが、
囲碁のプロ棋士と一般のお客さんがハンデをもらって囲碁を指すコーナーがありました。
それで、小学校低学年くらいの子供が、パチンパチンと軽快にプロと指していたのです。
横には母親と思われる人が寄り添ってました。


相当ハンデは貰ってるんでしょうけど、その子供はプロに勝ってしまいました。
喜ぶのかな?と自分は思っていると、その子は、なんと鼻をすすりながら、泣き始めました。
あの子はなんで泣き出しだのかよく判らなかったのですが、
エキシビジョンの結果を見ていて、なんとなくあの子の心理を判ったような気がしました。


#団子を食べながら加藤(GG)さんと話をしました。向こうは覚えてないでしょうけどw