山下さんと棚瀬さんが選手権の対戦記を

YSS
http://www32.ocn.ne.jp/~yss/csa17rep.html
棚瀬将棋(仮)
http://tanase.yasushi.googlepages.com/2007csa


それぞれに読み応えがありますね。


YSSの方で、

一番大きかったのはLate Move Reductionsという手法で、5番目以降に読む手を1手浅くして
評価値が更新すれば再探索、という手法である。他には王の安全度を2倍にしてみたり
(これでYSSも少し過激な棋風になった)


YSSもけっこう劇的に変更されてるようですね。
LMRについてはYSSの掲示板に書かれたのは最近だったので、わりあい直前に入れられたのかも?
(もっとも山下さんはきっちりと強くなってるか確認をされてると思いますが)



棚瀬将棋の方で、

玉とその近傍(8八玉の場合9七、5九で作られる長方形内)の金銀の形をハッシュ化して点数をつけるというものがある。

このへんは面白そう。
Bonanzaみたいに静止探索後の局面ではなくて、棋譜に現れる局面かな?
序盤は取り合いがまだ起きてないので、これで充分なのかも。
これなら出現頻度を数えるような感じかな? たしかGPS将棋チームも囲いの形の出現頻度を数える論文を発表されてましたが、
敵王が右か左かで分類するのは、類似定跡で、自分側だけ見て一致した手を候補にするより、良さそうな感じがします。

下は玉の周りの利きの評価。ULはUpLeft、DはDownなどの略。

 このへんなんかはかなり参考になりますね。終盤の寄せがすごい強力なので、実装方法としても参考になります。
 王の周囲に敵利きがあるかどうかだけではなくて、マス毎に利き数が勝っているか?も見てるんですね。
 なるほどな。


 今は自分の「みさき」はbitboardなのもあって、利きはあるかないかしか利用してません。
 詳しく書くと、あるマスに自分の利きがあるか?ないか?はbitで表現されるけど、2個あるか?3個あるか?の重なりは理解できない。
 というわけで、相手の利きと自分の利きでどっちが、そのマスで上回っているか?は正確には分かりません。
 (自分の利きが1、敵の利きが1なら、敵利きを優先して評価はできるけど、実際は、自分の利き3。敵の利き1の場合は、利き的には自分が占有してる)
 このへんの細かい評価ができない、互角ぎりぎりの寄せで攻めきれないし、守りきれないよなあと思った。


 マス毎の利き数をちゃんと数える方法は、bitboardで高速にやる方法はないように思う(ある?)
 というわけで、寄せはbitboardでは限界じゃないかと思い始めた(bonanzaは強いけど)
 やはり、差分で従来通りの利きをもつやり方でやる必要があるかなあと思い始めています。
 棚瀬将棋はbitboardは使われてないようですし。
 ただ、bitboardを使っていると、大駒の移動範囲を数える評価は速いので、
 差分で利きを計算しつつ、bitboardも使うというハイブリッドで行こうかと思います
 (帰りのタクシーの中で備後将棋の恩本さんがbitboardをハイブリッドで使われているという意味のことをおっしゃってたんですよね)
 というわけで、
 bitboardに移行しようかな?と思っている方も多いと思いますが、利きは差分で計算した方がいいんじゃないかと私は思い始めました。


ひさしぶりにコミックメーカーを使ったけど(トップからリンクしてないがURLは存在する)、
はてなダイアリーってtableを表示がズレるんですよね。
選んでるデザインのCSSのせいかもしれないけど、そういうの回避できる表記はないものか?