「緊迫の一手 人工知能 VS 渡辺竜王」NHK・BS

大和証券杯のプレイベントとして、品川プリンスホテルで開催された渡辺竜王と将棋ソフトBonanzaの戦いの模様が
NHKで放送されました。
1時間30分と長目でNHKは注目しているというのが判ります。


当日は実際に見に行ったので、番組を見て二度面白いです。
保木さんの研究室の様子などは見たことがなかったので興味深かったです。
「学生時代は普通のカレーで、研究員になってカツカレーに格上げになりました」とか笑えた(w
保木さんは留学経験があるからか、けっこう(アメリカン)ジョークが面白いです(w


イベント時も、CSA会長が「勝つ確率は万に一つです。いや100万分に一つです」と語ったのとを受けて、
「本日、私は勝つつもりで来ています。先ほど100万分の1と言われましたが、10万分の1に訂正させていただきます」
とか面白いやりとりだった(Biglobeの将棋TVの動画ではカットされてたが……弱気な台詞だからかも)


番組で大盤解説の様子を見ると、大判解説を見てる方が良かったですねえ。試合会場では何も解説がないのでTVを見てるだけでしたし……
となりの子供は、プロとの指導対局が目的で来てたみたいで、
始まったら「四間飛車か……」と言葉を残して去っていきました(小学生ぐらいの子供)


そうそう。その子供の横に座っていたCSA理事の山田さんにインタビューが来てましたが、放送されてましたね(・∀・)
「偉大な人類の力を見せてあげましょう」みたいに、まるでアンチコンピュータ将棋の人みたいな言葉が放送されてました(^^;


渡辺竜王と保木さんが登場するときに、ドライアイスと音楽BGM付きで派手だったんですが
控え室で竜王が「将棋なんだから!」と苦笑してましたね(w 「プロレスみたいだなあ」とか(w
けっこう竜王はシニカルな性格みたいですが、コメントは面白いですね。

  • 勝負を分けた手

飛車を切る手をBonaが読めなかったのが敗着と言われていましたが、その前の24歩で攻めつぶすが、香を打って飛を守るかの二択で、
後者の守る手を選択すれば、馬が自陣に戻ってbona王は盤石になって、竜王が詰まされていたというのが、凄いですね。
あわや負けるところだったみたいです。
ただ、その前に、アマ名人と二人ほどBonaは試合をして位取りであっさり負けてるんですよね。
まさか、竜王相手に、あんなにいい試合をするとは思ってませんでした。
それだけ改良されてるのかな?


NHKの解説で、全幅探索にさらに選択的探索も追加してると解説してたけど、それはFutilityCutのことではなく、
角を銀と交換してしまうといった弱点を回避するロジックをいれてるのかもしれませんね。
bonaの探索速度は秒間400万ノードと言われてましたが、8coreですから1coreあたりは50万ノードですね。
対局中に、bonaが何手ぐらいまで先を読んでいたのか?とか知りたかったですねえ。



>面白かったのは対局者の呟きをマイクで拾っていたこと。
>かなり小声で喋っているため、会場でも聞こえなかったんじゃないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/igo_shogi_soft/20070422#1177223634


 観客席の最前席に座ってましたが、まったく聞こえませんでした。
 まさか竜王が「強すぎる!」とかつぶやいているとか思いもしませんでしたよ( ´Д`)