囲いの急所

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>次に考えたのは “上記のルールで急所が複数あれば、その駒が利いている金・銀の数が多い駒が急所” です。
 GA勝!のアベントさんが、囲いの急所をアルゴリズム的に認識する手法を書かれています。
 王とつながっているコマとさらにつながっているコマは、守りゴマみたいに見なす
 みたいな話は、選手権の時にアベントさんから聞いた覚えがありますが、
 さらに、踏み込んで、囲い、例えば美濃囲いの金銀で、どれが急所かを判定するアルゴリズム


 なるほど。
 互いに利きをつけあってるわけですが、複数の利きが効いているところは、攻めても陥落しない。
 逆に、他に利きをつけるだけで、自分自身は守られてないコマは、陥落しやすいってことですね。


 GooglepageRankは、サイト同士の相互リンクの有無で、重み付けをしてサイトを評価する手法ですが、
 一般的に、被リンクの多いサイトほど重要と考えていいと思いますが(実際は色々と複雑でしょうが)
 将棋の守り駒においては、むしろ、被リンクは少ないけど、あちこちリンクしている駒を陥落させる
 というのは、戦術かもしれません。
 ある意味、縁の下の力持ち、大黒柱をへし折る。

歩歩歩歩歩歩
 金 銀王 
  金 桂香

美濃なら(検討を金銀王に絞ると)
58金はリンク0 被リンク1
38銀はリンク1 被リンク2
49金はリンク2 被リンク1
28王はリンク1 被リンク0


ここから言えるのは、
58金と49金を比較すると、同じ被リンク1だけど、リンクは49金が2で多いので、
49金が無くなった方が、囲いは崩れる度合いが高いと言える
逆に言うと、この囲いの堅牢度は、金銀のリンクの関係に現れると言える
うーむ。けっこう目からうろこでした。
将棋の本で、リンクの数を数えて評価するって本はあるんですかねえ。
人間は形で判断するけど、実際はそういうことですよね。


上記の美濃囲いを、利きの数にして調べると、

歩歩歩歩歩歩
 金 銀王 
  金 桂香
111111
112323
112202 
021221

王自身には利きが無いですねえ。
49金が急所と考えていましたが、利きを見ると59に2の利きがあるのが壁ですが、
一方、58金は68は利きが1なので、逆に攻めやすいかも?
あと、囲いを作るために、利きを利用するという観点では、
王の周囲8近傍に、2もしくは3の利き実現するってのが言えるかも。


穴熊もやってみよう

歩歩歩歩
 金銀香 
 金桂王
1111
1323
2131
1221

やはり王の周囲だけ2、3の利きで囲われていますね。
こうしてみると、王頭は利き1なので、美濃囲いより薄いですね。
ただ、その上に利き3の壁がありますね。
美濃と比較すると、利き3が三つあるのが凄い(美濃は二つ)


bonanzaは王の周囲の利きの状態を学習しているみたいので、
むしろ、駒はなにが並んでいるかは気にしないでも、利きの状態が同じ状態になるように
評価しておけば、うまいこと囲ってくれるのかも?