ARMからクロックレスのデーターフロープロセッサ

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0526/spf07.htm

> ARMの最後はHandshake Solutionsの「ARM996HS」である。Handshake SolutionはPhilipsの事業部門の1つであり、今回はARMと共同で開発した、初のクロックレスプロセッサを発表した(写真29)。

きたよ。データーフローマシン。どうよ、どうよ、GA将!さん(´▽`)

今のCPUは、クロックで同期して動いてるんですよね。
クロックというのは、タイムキーパーというか進行役なんですよね。
みんなこの人の合図に合わせて、仕事をした結果を次の人に渡している。
なんでこんなことをするかというと、回路が作りやすいから。
要するに、クロックのタイミングで、みんなの仕事の成果が出てくることがそろってい=同期がとれている


でも、クロックより早く仕事が終わった場合は待ってる人も現れるし、無駄が多い。


そこで、クロックレスの、データーフローマシン。
データーフローマシンは、非ノイマン方式の計算機で、処理の主体は回路ではなくて、データそのもの。
http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20030430#p1
昔書いているけど、記事中にでも出てくるけど、シャープがメディアプロセッサとして、昔作ってるんですよ。製品として。
たしか、大阪大学と産学協同。


>特徴的なのは消費電力で、他を圧倒するスペックになっている。性能という面では、100MHz駆動のARM968E-Sのほぼ半分程度でしかないが(写真37)、消費電力では2.3〜3.5mW(ARM968E-Sは13mW)だから4〜5分の1で済んでいる

 本来は、性能も上がるはずなんだけど、実際は、仕事の同期はとらないと、やっぱり依存関係にある計算はできないから、
 そのへんに時間がかかってしまって、性能はそんなに上がらないらしい。
 でも、消費電力は圧倒的に下がるようで、記事だと、1/4〜1/5になってるとか。
 昔のシャープの時代は、消費電力を下げないという要請は、今ほどなかったと思うんですよ。
 その割りに性能は上がらない、設計は難しいということで、その後、主流にはならなかったわけだけど、
 今の時代は「消費電力下げる」のが重要。
 データーフロープロセッサが活躍できる時代がやっと来たかも?