without Tree Searching

なかなか反復深化がインプリメントできず、速度が上がらない。
評価関数も差分計算をするとややこしいし、
利きも、空き王手なんかを考えないといかんし、


「コンピュータ将棋の進歩2」を読み返してるが、以前より書いてあることが判るようになった。
やはり実際に作ってみて、初めて工夫が理解できる面はあると思う。
IS将棋にしても、金沢将棋にしても、「化け物ですか」ってくらい工夫してる。
複数の手を手筋として登録する手法や、
着手可能手を探索するのではなく、完全に「この手がよさそう」的に少しずつ手を生成して、探索するなど、
もう高速化、効率化がここまでかと盛り込まれていて唖然としました。


そんなかで面白いのは、SUPER-SOMA。探索をせずに、評価で指し手を決めてやろうという方向性で(多分)
さすが、外人は考えることがユニークだと思う。
探索法は基本的に、長い先まで読んで駒の損得で評価するわけだけど、
(一時的に駒の損得は上下するけれど、長期的にみると、損得が勝敗を決めていく)
ただ、これだとかなり長く読めないといけないので、
いかに高速化、枝刈りをして、長い先まで読むかの勝負になる。読める数は物理的に決まってるわけで。


一方、SOMAは、駒の損得ではなくて、駒の働きに着目するらしい。
駒の交換でも、先読みをせずに、駒の利きから、交換が進んだ結果、どっちが得をするかという評価を、表を書き換えて評価していくようで、
これは、MINMAXの探索法とは根本から違うではないか!
いやでも、よく考えてみると、人間の思考方法は、こっちに近い気がするのです。
ちょっとSOMAをじっくり読んでみようと思います。


SUPER-SOMA - Solving Tactical Exchanges in Shogi without Tree Searching
http://portal.acm.org/citation.cfm?id=647481.728127


without Tree Searchingですよ!!

#すみません。ちょっと逃げ入ってます(汗)