ガイアの夜明け『コンビニ』

 ローソン特集。
 ローソンの40代の若い社長はよくWBSにも出ていたけど。
 あの人はエネルギーに溢れている感じがして好印象。
 一般的に「日本の社長像」は、下積みから成り上がっていく「その道のプロ」「経験者」「職歴○○年」なんて感じがあっただろうけど、
 別に年寄が社長をしないといけないものでもないし、社長がお飾りってのももったいない話です。
 技術的に「社長技術」というものに特化した社長がなってもいい。(米国なんかはこんな感じのようで)
 ま、そういうのも、既によくある話で、「外資から社長がやってきたり」することもよくあるし、日産みたいに成功している例もあるし、
 成果主義だって、それが「良い」とは一概には言えなくて、「チームワーク」なんかは「従来の雇用のやりかた」の方が、うまく行く場合もあるので、
 成果主義が上手く機能するかどうかも、それは会社とか業界での成果で判断するべきなんだろうけど。


 特集を見ていて、SVと呼ばれる「スーパーバイザー」と「オーナー」の二人三脚の感じが、すごく「良いモデル」のように見えた。
 ある意味「経営のプロ」というか「広く、俯瞰で業界を眺める」立場の人と、実際に経営している「オーナー」が上手く連携して「楽しそうに」「皮算用していた」
 コンビニというと、「フランチャイズ」で「全国どこでも同じ」ということに意義がある。という感じをもっていたけど、
 画一化をすると、現場の人間の「人間らしさ」が潰されてしまうと思う。
 サービスなどの画一化と「店独自の色」。この両方をやろうとしている。ところは純粋に「いいなあ」と感じた。


 あと、「地元の名産」をテスト販売して、「上手く行けば」「それが全国に波及するかもしれない」というのは、
 現場のオーナーにもすごいやる気というか野心が育って、「いいモデルになりそう」な感じがする。
 元々「酒屋さんだった人」が酒屋さんを捨てて、「ローソンの制服を着て」「ローソンをやっている」のを見るのは、
 なにか物悲しいけれど、
 店内に地元のミソを並べて「むかしはこのミソを売ってたんですよ」と説明している
 元酒屋のオヤジはかなーり誇らしそうだった(ローソンの制服は着ているけど)
 コンビニで週に1〜2売れれば御の字のミソが、その店では週に三十とか売れているらしい。


 百貨店型→スーパー型→コンビニ型
 流通のしくみの変化を見ると、分散化ってのはあると思うけど、「安売りじゃない」ってのはある意味、先祖がえりだよなあ。
 あと、新商品や話題の商品をすさまじい数で作り出して仕掛けていく感じは、
 小売というより、膨大な本を市場に投入する出版社と本屋の関係にも近いような気がした。なんとなく。