ニュースは誰のものか

 たとえば、
 ZDnetやMycomPCが、同じ記事を扱うことはある。
 例えば、「NECが期間限定で小学生にパソコンを無料レンタル」なんて記事が仮にあったとして、
 「見出しは違え」ど「同じ内容」の記事を「両者」が同様に報じることはある。
 GoogleNewsは、この記事内容の類似でも「まとめる」処理をちゃんとしている。
 しかもどのニュースサイトを一番に扱うかを「内部でクラス付け」までしている。NYtimesとか、ワシントンポストとかに、内部的な「ランク」を
与えているらしい。
 おそらく、記事の分野に応じて、その報道機関のランク付けをしていると思われる。
 機械ニュース という観点でしか語られないが、このようなランク付けの基礎は人間がやっているので、そこにはジャーナリストとしての「情報操作」が入りこむ。
 なのに、GoogleNewsは、その「記事が間違っていた」としても「責任を負う」ことはない。それには向こうの新聞サイトも怒っているらしい。
 これは、去年の冬に日記に書いたことだけど。


 あと、もう一点。
 いわゆるZDnetascii24やimpressなどを一次ニュースで、個人ニュースサイトを二次と区別することがよくあるけど、
 ZDnetなんかは、別に一次じゃない。彼らが「何か」を作り出しているわけじゃない。
 作っているのは「Apple」だったり「犯罪者」だったり「総理大臣」だろうと思う。
 彼らの行いを「特権的」に知ることができるから、「誰よりも速く報じる」ことができる「にすぎない」のではないだろうか?


 個人ニュースサイトが、孫引きになるのは「知る特権」を持ってないからであって、
 ASCII24やIMPRESSが偉いわけでもなんでもない(ま。その特権を手に入れるために、企業活動もしているし、みな働いているのだけど)
 記者クラブとか、そういう特権が「誰にでも」あれば「誰にでもニュースを先に手に入れられる」可能性が出てくる。
 素人の浅はかな考えと思うけど、一次ニュースは「特権を持っている」だけにすぎないという気がする。
 記者や会社が努力しているというのは、それは程度の問題なのだと。
 でかい新聞社も小さい新聞社もある。それは、記事を集めたり、まとめる努力の差であって、
 本質的には、「新聞」とか「出版系ニュース元」とか「個人ニュースサイト」に差はないのではないかと思う。
 違うのは、「ニュース」が(特権的に独占的に)手に入れられるか(もしくは連絡が入るか)という差だけなのでないかと。


 新聞社でもメディアでも報道機関でもないGoogleNewsは、この状態に風穴を開けようとしている。
 そういうふうにも見れると思う。