続:宇宙のステルヴィア関係

http://www.puni.net/~anyo/diary/new.html?06222200

anyo@puni.netさんより

>>萌える自分の萌え魂への愛である。
> 全くその通りだと思います。
 ただ、このへんの「萌え」の仕組みについては、
 専門に研究している専門家がいるので、
 そのへんの本を読めば、わりと定説になっています(^^;)
 たとえば『動物化するポストモダン』とか。


> しーぽんの作品内での位置づけが全然見えない。
> あるいは例えば、散見された「アニメファンがしーぽん好きでこの作品を観ており、
>その感情移入対象がしーぽんの片想いの相手としての光太であるにも関わらず、云々」といった批判は、
>何より『ステルヴィア』という作品の主人公がしーぽんであることを忘れているのではないか。

 結局、「俺しーぽん」なんですよね。真っ白なキャンバスに近いので、「勝手に俺しーぽん像」を自ら作り出して愉しんでいる。
 同人誌を作る気持ちと同じレベルで、俺しーぽんを作り出して見ているようなもんだと思います。
 作品で描かれている『揺れる心理状態をもった天才少女』的なものとはまったく関係なく、
 「能天気なしーぽんイラスト」が多いのも、俺しーぽんの表れなんじゃないかと思います。
 

> まあ、製作側がやはりアニメファンをシメようとしている可能性もまだ否定できないのですが、
 文月さんという方の感想を読んで、そういう可能性があるという気持ちが高くなりました。


 光太に関しては、現時点で誰も予想もしてないようなミステリのトリック的な大逆転が残されているかもしれません。


>それはぼく自身が見てみないと肯定もできませんから、語るべきものでもない。
 あえて作品と距離をとられるようですね。」


>これは群集心理というか、「踊らにゃ損々」的お祭としてとりあえず受け止めました。
 なんだかんだいって、お祭はやりたいんですよね。みな。
 でも、お祭がなかなかできない寂しい世情も感じます。
 お祭ができるきっかけを皆、待ってると思います。
 渋谷などのマトリックスオフの祭を見ても、そう思います。
 昔と違って、強い求心力は永遠に現れない現在ですから、
 その「祭への渇望」はより強いと思います。
 たとえ、CDが数百万枚売れても、
 「それを知らない人がいる」世の中ですし。
 そういう状況は、今後、永遠に続くと思います。


>>それはそれで素晴らしい出来事ではないかという気もします。
> なるほど、と膝を打ちました。こういう観点大好きです。


 本来「アニメのキャラがキスした」のを「絶叫する」なんてことは、
 アニメ好きな間でも恥ずかしいことのはずなんですが、
 今回は「恥ずかしいとは思われてない」
 この心理の変化がなにから生まれているかは、考察するべきと思います。


 「萌え〜!」という時は、「恥ずかしいことをキャンセルする」ようなバリアがその人の周りにできるんですが、
 「光太氏ね」という時は、また違うバリアができていると思います。


>光太って、つまり無表情キャラなのでは。好きな飲み物が「麦茶のコーラ割り」とかって、
>要するに「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」みたいなものでは。綾波が微笑む場面と同様に、
>次の話でデートする中で、しーぽんと光太がぎこちなく触れ合い、そしてようやく笑顔と想いの端っこを覗かせることになるのでは。


 異常な心理。あからまさに言えば、綾波は普通じゃないですよね。
 たしかに光太の表情や、言葉、態度も普通じゃないと思います。


 極端にいうと、ハンニバルという映画のレクター博士のような、二面性を持ってるかも。
 しーぽんの部屋で、みなで勉強しているときにアリサの前でプログラムを作って、「へたみたいだね」って見られるシーンがあるんですが、
 もし「あれすらも、アリサを騙していた」となると、かなりヤバイかもしれません。
 しーぽんの唇を奪った遊び人とか言ってるレベルじゃありません。普通、そんなにさりげなく騙せない。



 予告で、純真そうなキャッチーなヒロインがキスしてるんですから、
 騒がないはずがない。
 わざと騒ぐようにしむけたと思うほうが、自然です。
 そして、光太の寡黙で「皆を欺いている」設定は「わざと」作ってるんですから、
 「製作者」はいまごろ「騒いでる(w 騒いでる(w」ってほくそえんでるかもしれません。


(でも、「キスシーン」を「単に素で感動の恋愛ドラマ」として作ってただけという可能性もあると思いますが(^^;) これだったら、考えるだけ無駄です)

 文月さんの感想を見ても思ったんですが、
 問題は「オールC」ですよ。
 単に「光太は目立つのがいやな引っ込み思案」って見方で終わらせてはだめで、


 むしろ「わざと成績をすべてをオールCにした」と考えるべきと思います。
 それは、「悪意」ですよ。同級生に対しても、学校に対しても、人類に対しての悪意かもしれない。
 かれは悪人ではないと思いますが、
 「悪意」の塊かもしれません。
 すくなくとも「愉快犯」の可能性は高いでしょう。


文月さん
http://monomino-oka.niu.ne.jp/200306.html#21_t1
>彼は周囲を成績“C”によって欺いてきましたが、もしかしたら視聴者たるわれわれも欺かれているのではないでしょうか。


 これはかなり有り得ると思う。


 戻りますが、
> まあ、製作側がやはりアニメファンをシメようとしている可能性もまだ否定できないのですが、


 作家や脚本家はプロである。
 「なにこれ?」と作品を貶したくなるときは、
 わたしは必ず「この気持ち」へいったん帰るようにしてます。
 プロはプロなのだから、やはり凄い人たちのはずです。


 さらに
 どんでん返しはあるかもしれません