キャラクター小説の作り方・大塚英志・講談社新書
とりあえず読んでみた。
ネットで感想を見てると、「物語の体操」と同じじゃん。
とか、キャラ小説の文学化への政治運動とか、
うがった見方が多いが、
自分としてはすごく面白く読めて、ためになりました。
小説を書こうとか思ってるやつが読まないと意味が無い本だよな。本来。
ザ・スニーカー連載時に多少は読んでるので、両目が違う設定でプロットを作れとかは覚えていた。
文学が私小説のような感じで肥大しているけど、そもそもキャラ小説だったという感じはなるほどなって感じ。
だいたい学生のときは文学史とか全然興味ない人間だったので(理系だし)
俳句とか短歌が、データベースから組み合わせて作られるものであるって考察は言われてみればそうだな。
「季語」が合ってるかどうかが評価になったりするが、「そもそもなんでそれが合ってることが意味があるのか?」まで考えると、ただのお約束にすぎない。
パターンで覚えることで、パターンを組み合わせて創作するというのはもっともな話だ。そしてそれが日本の昔からの流れだったと。
もちろんパターンばかりを推奨しているわけじゃなくて、ちゃんと「独創」とか「オリジナリティ」は尊重するという態度は書いてある。
天才ではなくて、凡人として創作するにはどうするかみたいな意識。
ラノベを書きたいなら、ラノベ読まないでも、むしろ、そのパターンの源流と言えるような昔話などを読み込んだ方がいいというは確かにそうかも。図書館で読んでみるよ。
宮崎駿の千尋と昔話との類似性も扱っていたけど、
ちくま新書の「宮崎駿の<世界>」にも「桃太郎についてどう思いますか?」と宮崎さんに聞いても「物語の大本については語らないようにしてます」みたいな答えがあったみたいなことが書いてあって、両者を連携して考えたりした。
B6カードでのプロットの作り方なんかも面白かった。
「ハイジャック旅客機で原子炉に突っ込む」は既に俺が考えていたってわざわざプロットの写真まで載せてるのは笑えた。
そういえば、ザ・スニ連載で「林原めぐみに小説の審査させるのはだめだろ角川」みたいに書いてた部分は完全にカットされていた。