HyperHybridOrganization1巻[高畑京一郎](電撃)
仮面ライダーとは聞いていたが、なるほど。こういう切り口もあるのか。
冒頭は完全に研究機関の研究員の話って感じで、
「この発明は今後どうなるのか?」という期待をびしばし読者に訴えてから、
徐々に謎の黒い覆面集団へ話はシフトしていく。
そしてガーディアンへ。
しかし、ガーディアンとか覆面集団はあくまで外野。主人公は研究員。
逆に外野しておくことで、よりミステリアスな感じが増強。
しかし、この話は小説だから成り立つんだと思う。
これを映像でやってしまうと(たとえ特撮でもアニメでも)やはりユーモラスにならざるをえないと思うけど、
文による描写なら真面目に描写を連ねれば、真面目なユーモア感は漂うが、描写そのものが笑いになることはない。このへんは微妙だけど、小説の表現の勝利だと思った。
小説の有利な点が、もともと特撮のモチーフを元にしたところから発生しているところが目の付け所が凄い(と思った)