美少女ゲームシナリオバイブル

一通り読了。作者は北海道大学文学部卒で、おもにギャルゲーのシナリオとかラノベを書いてる方。
togetterでゲームデザイナー向けにまとめられてて、Amazonでレビューが良かったので買ったんですが
かなり参考にになる話が多かったです。
まさにプロのリアルなノウハウ全開という感じで。
ラノベとギャルゲーシナリオが創作する上での違いや同一な部分の解説など。

美少女ゲームシナリオバイブル

美少女ゲームシナリオバイブル



一番、印象に残ったのは、
例えば漫画とか小説を読むとして、一回しか読まない場合は、頭で理解するだけですが、
体で理解しないと、創作のための力にはならない。
やっぱりそうだよね。
若い時は、自分はどっちかというと、数をこなすことばかり考えていた。
ラノベにしてもアニメにしても、いかにたくさん見るか、読むか、その量を目標にしていた。
いまさら気づいても遅いけど、量をこなしても仕方がない。
違う作品を100個楽しむ時間と労力をかけるなら、
10作品を10回読むなり見る必要がある。繰り返して読むことで、体で覚える。
物語のパターンなんてたかが知れている。それ以前に人間が面白いと思うパターンは少ない。
そのパターンを体で覚えることで、はじめてプロットとかストーリーが楽に作れるようになるんだと思う
ラノベ新人賞のとりかたみたいな本は10冊ぐらい読んでるけど、
こういう根本的なことを言ってる本は見たことなかったw



これは、結局、漫画を描くことも同じで、模写がうまくても漫画はかけない。
たとえば、キャラクターの演技や表情にしても、体で覚える必要がある


つきつめれば、小学生の漢字の練習と同じ。
意味なく繰り返して練習することで、漢字を体で覚える。
意味はあるのだ。
体で覚えるためには反復が必要。
自分は小学生の時から、この意味のない反復が嫌いで漢字がひどく書けなかった。
(読むのは問題ないが)
パソコンで文章を打つ時代になったので、なんら問題なかったが、
体で覚えるために反復訓練するという基質を育てられなかった。


押井守は学生の時に映画を年間500本見たそうだけど、
なんかの本に、同じ映画を100回見れば誰でも映画監督になれると描いている人がいた。
それだけ見れば、体で覚えるということだろう。


数をこなすことに意味はない。気に入った同じ作品を繰り返し愉しめばいい。
お金もかからないし、ハズレを引く危険もない。
いまさら気づいても遅いですが(笑)
でも、人生遅すぎることはない。今日からでも変わればいい。
ぶっちゃけ、文章による描写とか、セリフに関してはかなり自信があるので、
プロットとかストーリー展開を体で覚えれば、それなりの小説は書けるようになると思う。
さすがにラノベ新人賞にはもう投稿できないけどw