gigazineの編集長がキレていることについて

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100802_gigazine_job

GIGAZINEの記事の質が低下しているという指摘も多数いただくようになり、
それらを補うために「量から質は生まれる」ということで人をどんどん雇って記事の量を増やし、
質を上げようとしてきましたが、そもそも私自身の価値観や世界観、
問題意識や目指すものとあまりにも違いすぎる人材が多数派を占めるに至り、
「払われた金の分だけしか働かない、働きたくない、記事を書くのは面倒くさい、
そもそもできれば書きたくない」という風潮が編集部内に蔓延し、
そのことを明言する者さえ現れました。

雇用形態をもっと考えないといけないと思う。
私は昔、日刊のWEBニュース媒体で働いていたことがあります。
身分は、契約社員ですが、給与ではなく、原稿料として源泉ありで給与を受け取っていました。
実質、請負契約だと思います。
ですが、出勤時間や勤務時間にはしばりがありました。


勤務時間は毎日0:20までです。要するに編集部は全員が終電直前まで勤務します。
アクシデントがあって終電に間に合わない場合は編集長がsubwayでサンドイッチを買ってくれましたw
皆、昼休みもありません。マックのハンバーガーを食べながら仕事をしていました。


原稿料で給料をもらってましたので、
社会保険はありませんでした。
もちろん残業代なんて概念はありません。いや毎日12:30まで働いているのに
そんなものが存在できるはずが無いのです。
(でも、休日出勤はないので、修羅場のSI開発よりは労働時間が短いけど、
 開発終了という名のゴールはないw)


記事を書くのが好きだから働いている人間しかいませんでした。
でなければ、日刊のWEB媒体で仕事ができるわけがないのです。
編集部が毎日遅くまで働いていることはわかってますから、
広告局の人は編集部に一目を置いてくれています。
紙の編集部は月単位の波がありますが、日刊WEB媒体は猛烈に忙しいのです。


記者は肉体労働ではないといくら叫んでみても、
人が自発的に動くようになるには理由がいると思います。

挙げ句の果てには好きなヤツが好きなようにすればいいだけであって、
働けば働くほど損をする、あれもしてくれない、
これもしてくれないというようなことまで言われるようになってしまいました。
それらすべてを支えるために、
私自身は土日祝も休まずありとあらゆる犠牲を払ってそういった人でも
変わるのだと信じて今まで支えてきましたが、一度しかない私の人生を他人のためだけに費やし、

経営者と労働者は違うと思います。
編集部の為に身を犠牲にすることで、どのような見返りがあるのかを
共有できなければ、時給300円で人は働かないと思います。
今頑張れば、将来有名になれるとか、将来本を出して印税生活できるとか、
そういう将来の夢が描けて、はじめて労働者はがんばるんではないだろうか?
経営者が身を粉にして会社に尽くすのは当たり前です。
「会社=経営者」だからです。
労働者にも「労働者=会社」という図式を提示できて、労働者は経営者と同じ考えて
働くのではないでしょうか?