32res/h 【インタビュー】 コンテンツ産業が衰退する電子化時代なんておかしい 角川グループHD会長兼CEO 角川歴彦

http://misakirara.s296.xrea.com/2chradio/timeline.cgi?id=bizplus1270692786

──しかし、出版業界は縮小が続いている。新たな分野で生き延びる余力はあるのか。 

これからは1億総クリエーター時代がくる。そういうことに編集者は敏感になる必要がある。 
そういうことは、本当は得意なはずだ。じつはこれまでの出版業界も「少年ジャンプ」や芥川賞など、 
大衆のなかから才能を見出す媒体や仕組みを持ってきたからだ。 

appleamazonGoogleが成長する中でコンテンツ産業が衰退はオカシイ
という話はもっともだと思う。
クリエイターの参入障壁は下がったけど、儲けられるクリエイターの数は減少
結局、クリエイターの上前を撥ねる組織がいて、初めて、できるクリエイターもがっぽり稼げるということで、
win-winだったのだろう。
ただ、クリエイターに依存する側が、究極的には何もしないで高給を取ることになり
コンテンツを作らないテレビ局が壊滅していくのは自然の流れと思う。
(額に汗して作る人と立場を利用して作らない人が同じ報酬なら、作る人はバカだし、もっと立場を利用した方がいい。
 そういう最適化は正しい。
 広告主→広告代理店→放送局→下請け→孫請け→現場スタッフ
 という階層ができあがるのも、個々の階層が自分の利益を増大させる工夫をした結果)


本が売れるのは、という前に作家が認知されるのは「○○賞」というのが絶対いるとおもう。
どんな有名な作家や漫画家も始めは新人賞をとって世に出てくる。
その審査員が格付けし、その審査委員の眼力を信じている読者がその作家の本を買い、
そしてその作家は育っていき、そして、新人を見出す側に回る


かといって、作家がすべての新人の作品に目は通せないし、編集部なり下読みの人が1次選考でまず読む
というプロセスはいるとおもう。
でも、その下読みプロセスは、集合知が代行できるのかもしれない。
これは、日々のニュースの格付けと同じで、
有能な編集者がコンテンツを格付けするのか、無数の無名の人たちがコンテンツを格付けするのか?



「1億総クリエーター時代」に、
どこぞの大企業が免許などのお墨付きを受けて、
消費されるクリエーターが確保すべき報酬を、ルーチンワークで中抜きするのはやはりおかしい。
しかし、それをamazonなりGoogleなりappleがやってしまっても、
それはけっきょく中抜きされることに代わりはない。
ただ、ステージに上がるチャンスが、格段に増えるという意味では、
「1億総クリエーター時代」は正しいはず。


少なくとも、夢がもてる人たちの数は莫大に増える。食えるかどうかは別だけど。

 広告主→広告代理店→放送局→下請け→孫請け→現場

  ↓

 広告主→広告代理店→google/apple/FaceBook/amazonなど→現場

IT事業者は現場を育てないから(助言も協力もしない。導線を与えるだけ)、
「クリエイターが育たない」というのは確かにそうかもしれない。