ソフト指しでのし上がる少年が主人公のドラマ

デスノートのライトははっきり言って悪人でしょう。
そういう意味では珍しい主人公だった。正義じゃない。いや正義なんて人それぞれの思いこみ。


ばれないように将棋ソフトでソフト指しできる機械を作った少年が、ソフトを使って将棋道場やアマ大会を荒し、
ネット道場でも高段レベルのRを張る。
少年はソフト指しがばれそうになり、複数のエンジンを使うことや、序盤はすぐ指すことや、
妙手をエンジンが発見するとわざと長考して見せるなどの演技力を磨く、
やがてオープンソースになっている将棋エンジンを改造して、読み筋がどのソフトとも異なるエンジンを作り、
ソフト指しが張れないように完璧に偽装していく。
調子に乗った少年は、奨励会に入会
元々、棋力の高かった少年は、コンピュータの終盤力を身につけて、めきめきと頭角を現す。


ただ、ライトには悪人を地球上から抹殺するという、悪いながらも壮大な野望があったが、
ソフト指しでプロ棋士を目指すのは、いくら何でも野望が小さいかもしれないw
それでも、ソフト指しがばれるのではないか?というサスペンスは描けるし、
ミステリードラマとしてもありだと思う。犯人が主人公の小説もあるでしょうし。


デスノートのアマネのように、ソフト指しの少年を崇拝する将棋好きの少女がいてもいい。
少女は少年の秘密を暴き、自分もソフト指し偽装装置(通信を脳内の言語野で直接受信するレシーバー)を要求する。
奨励会に入会した少女は、女性初の新4段となり、女性初のプロ棋士誕生。
しかし、同じソフト指し同士の対局で、主人公に勝てない少女は、自分のレシーバーは劣っているのではないか?
と疑心暗鬼にとらわれる。人間の欲は限りがないものである。


一方で、主人公と少女のソフト指しを疑ったあるプロ棋士が、大学の研究者に相談。
対局中に室内の電波を調べると微弱ながら不明な電波が流れていることに気づく。
周囲に相談するが、証拠がないと周囲は信じてくれない
電波を遮断された部屋を提案したり、妨害電波を流したり、主人公の邪悪な野望を妨害するプロ棋士
いかに電波受信を隠蔽するかの対決が始まる。
(持ち込んだお茶の入った象印の魔法瓶の底に、Core2Quadの超マイクロATXの超小型PCが隠してあって、Bluetoothで電波を送信するなど)