100年インタビュー「羽生善治」(NHK) コンピュータ将棋を語る

羽生)(コンピュータは)ここ数年伸び悩んでいたんですよ
マチュア高段程度で
ここ数年壁を突破して実力が上がった感じがしますね


羽生)コンピュータの基本的な考え方は手をたくさん読んでいく より正確性をあげていく
人間の場合、将棋の実力が上がるほど読む数が減っていく
先ほどの大山さんの話ですが、


羽生)(コンピュータと人間は)反対方向に行くって話はあるんです


アナ)どの点に関心をもたれています?


羽生)人間が指したのかコンピュータが指したのかは今は一目瞭然にわかります
感覚を教えることはできないじゃないですか
今は
将来は同じになるのか? (笑) 違和感をもったままになるのか? それはテーマです


アナ)違う方向だけど最後は同じになる?


羽生)方向性は違うんですが、最後は指す手は同じになると考えています


アナ)羽生さんコンピュータとは?
やってみたいという気持ちは?


羽生)どういう将棋を指すのかは興味がありますね


アナ)コンピュータって将棋の研究にかかせないものになってますし
これから育つ若手、子供も含めて、どう向かい打って行きますか?

  • コンピュータ世代について

羽生)コンピュータの発想とか考えていることを、人間の研究とかにどれだけ生かせるか
これはまだ行われていないので 今後行われていくと思います


アナ)(今の世代は)どういう点が優れてますか?


羽生)環境がいいというのがありますよね
私は道場には週に一度しか行けなかったですから
ただその人にとっては良くても、周りの人たちもみなそうですから


違うセンスをもった人たちが現れると思っています
いろんなやり方があっていいので