試写会でスカイ・クロラを見てきました

http://sky.crawlers.jp/index.html
http://sky.crawlers.jp/trailer/trailer.html


昨日、有楽町ビックカメラ7Fの「よみうりホール」で見てきました。


空中戦の臨場感は素晴らしいものがありました。
戦闘機はCGなんですが、さすが映像表現のプロ。
まるで自分が空に浮かんで見ているような凄い臨場感でした。



ネタバレしない程度に話の世界観は、
キルドレと呼ばれている遺伝子改造で歳をとらない人々がいて、
あと世界は完全に平和を手に入れていて、その代償として企業としての軍隊が戦争をしている。
アメリカンフットボールの試合のように、互いに殺し合っている。


パンフレットを見るとキルドレは16歳〜17歳に見えるとあるんですが、
アニメだからというのもあるけど、プロダクションIGの作画だと、「解らない」w
主人公の優一はキルドレなんですが、20歳、いや25歳と言っても通用するような容姿なので、
話の中で「子供だから」と繰り返すけど、さっぱりそのへんが納得できなかった。
キルドレは不老なだけじゃなくて、能力も高い? アーヴのように?
でも、ティーチャーは人間らしいのでそういうわけでもない模様。
単に駒として使いやすいから? そのへんも説明がないと解りにくい。


ある程度、世界観を謎にぼかすやり方は悪くないと思う。視聴者に自分で発見させるほうが
伝えられる場合もある。
しかし、私企業同士が戦争していることやキルドレの生まれた意味、キルドレが戦争をしている意味などは
もうちょっと説明した方がいいんじゃないか?と思った。
心情や感情は説明すべきじゃない。それはドラマで描いて欲しいけど、フィクションとしての世界観は
説明してくれないと「世界観を推理するドラマ」になってしまっては意味がないと思う



あと思ったのは「アヴァロン」に雰囲気が似てますね。戦闘機は臨場感があってリアルだけど、どこか幻想っぽい。

プロダクションIGの人物作画は「まるで人形みたい」で、目が大きな萌えアニメに比べると
リアルな作画のはずなのに、より人形みたいに感じるが不思議だった。
原作にはいないという「犬」が出過ぎてて笑えたけど、
登場人物には誰にも感情移入できなかったなあ。
パンフレットで庵野監督が「綾波っぽいキャラクターばかりで萌える」と書いていたけど、
人形みたいなキャラだけど、彼らは綾波とは違うと思う。
たとえばニンニクラーメンは食べそうもないし。真面目なボケをかましそうもない。


ビューティフルドリーマーはもういいから、その先に行って欲しい。
不老不死なら星界の紋章のように、寿命の違うもの同士のすれ違いのドラマを描く方が美しいと思う。
だいたい「不老不死であることを否定的に描かれても納得できない」
自分だったらキルドレになれるならなるけどね? その時点で、このドラマには感情移入できない。
(機械の身体はいやだけど)


しかし、空中戦は素晴らしい。汐留の日本テレビで8/10まで3Dシアターで空中戦を見られるようです


パトレイバーと比較すると整備班班長が「南雲隊長」になっている。
栗山千明はミツヤ・ミドリ役(誰がやってもいいようなキルドレの女エースパイロット)


しかしやはり「とうとうと論理を展開する唐突な展開」はあったw
これが眼鏡の演説ならギャグだからいいんだけど、草薙に言われると思わず顔を背けたくなる。
そういうことは説明しないでいいと思う。世界観を説明して欲しい。
草薙水素は、目とか髪型がクレイモアのクレアを連想した。クレイモアも不老不死っぽいし(いづれ妖魔になるけど)




代理戦争なら、将棋をすればいいんですよ。将棋自体が代理戦争ゲームみたいなもんでしょうし。
究極のキルドレはコンピュータ。死なないし、棋力が上がることはあっても下がらない。
「永遠であることを悩んだりもしない」