ブックオフがすばらしい点

http://hyasuura.tumblr.com/post/41406548/1
経由で

1. 店にある本すべてが一度は売れた本である(新刊書店にあるのは、「書店が売りつけたい本」であって、そこには顧客目線が入っていない)
2. 平積みが無い(つまり品揃えが豊富)
3. 店舗ごと地域ごとに品揃えに個性が出る(新刊書店はパターン配本だから金太郎飴だ)
4. 棚設計が簡潔である(基本的に一般書・文庫・新書・マンガの四つの区切りしかなく、あとは著者の五十音順)
5. 古本漁りが手軽に楽しめる(旧来の古書店は入りづらい)
6. マンガを立ち読みできる(新刊書店はシュリンクしてるから読めない)
7. 会員カード、割引などサービスが豊富(※注:ブックオフがまだいけいけだった2006年当時のお話です)
8. 深夜営業がデフォルト

http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20080706
から


読みながら確かにと納得。
新刊書店は金太郎飴。確かに。でも新刊ってのは全国で同時に同じ時期に発売になるので横並びの金太郎飴になるのは仕方がない……


新刊本屋のダメなところと、古本屋のダメなところが、両方とも解決されている。素晴らしすぎるブックオフ

そもそもブックオフは顧客優先主義ではなく、従業員第一優先の会社であり、店舗です

http://hyasuura.tumblr.com/post/41415698
これも興味深い。

1. 従業員優先主義と教育の最重視
2. 誰にでもできる簡単なオペレーション
3. 無駄なことは一切やらない、合理的でシンプルな店舗設計

1. 従業員優先主義と教育の最重視
実際求人ポスターを見ると、トレーナー、店長と明確に時給が別けて書いてありますね。



無駄なことは一切やらないというのは大事なことです。店舗だと、フロアマネージャーとかが「こうやろうあーやろうと」と
自分の都合で、従業員をサービス残業させてレイアウト変更とか無駄な作業をさせるものですが、
そういうのは
4. 棚設計が簡潔である(基本的に一般書・文庫・新書・マンガの四つの区切りしかなく、あとは著者の五十音順)
こうなってないから発生する。
金太郎飴状態を売り場を工夫することで解決しようとする。


2. 平積みが無い(つまり品揃えが豊富)
これなんかも言われてみて目から鱗
平積みするってことは、同じ本が大量に体積をとるので、それだけ他の本が並べられない。
たしかにブックオフは平積みをしない
平積みするとストッカーから補充がさぼれるから楽なんですよね(ただ平積みすることで売れてる感をアピールするって意味はあるとしても)


ただ、ブックオフの問題は、「中古で買い取り」「中古で販売」「中古で買い取り」「中古で販売」のサイクルが回る中で、
中間で儲けるのはブックオフだけで、客が新刊で買う機会を奪っていると考えると、出版社や作者に利益が還元されない。
以前、ブックオフ著作権団体にお金を寄付したニュースを見たけど、
http://d.hatena.ne.jp/heatwave_p2p/20080401/1207033700
レンタル漫画を始めるための法が整備されたように、古本でも法を整備することは可能と思う。
そして、ブックオフは払うのはかまわないと思っていると思う。払っても問題なく商売を続けられるでしょう。


問題は、そのほかの一般の古本屋。買い取りか販売時に、著作権団体にお金を上納する仕組みになると
ただでさえ弱小な古書店は倒産するじゃないだろうか。


http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20080706
>確かにその通りなんです。でも残念ながらそれだけではないんですよ。それだけだったら、ここまでは嫌われません。
 けっきょく嫌われる理由がはっきりわからないのですが、
 ブックオフが素晴らしいから嫌われている?
 出版社が嫌うとしたら判りやすい(自分の所に利益こないですもん)
 もしブックオフ(および他の古書店全部)が著作権団体にお金を払う仕組みになれば、なんの問題が無くなる気もします。


新刊書店  本を所有する権利を、取り次ぎ経由で出版社から委託されて、消費者に代理店販売している(返本できるので)
マンガレンタル(ツタヤなど)  本を読む権利を出版社から許可をとって、消費者に販売している
古書店 本を所有する権利を消費者から買い取って、消費者に転売している


古書店の1回転で著作権団体にキャッシュバックされるようになると
極端な例で、1冊しか発行されていない本があるとする(印税は1冊分だけが作者に行って終了)
でもこの本が、新古書店で100回転すると、100回分のキャッシュバックが著作権団体に行く。理想的には作者にも行くはず。
出版社の出版冊数とは関係なく、著作権団体に還元される。
現在の絶版とかの問題もかなり改善される気もします。


ただ、古書店著作権上納金を法的に入れるなら、中古ゲーム販売市場にも入れない不公平ですよね?
中古DVDにも。
そう考えると、古着市場とか、中古家電市場とかはどうなの? そもそも中古で回るもの全部で考えないといけないのでは?