BS囲碁将棋ジャーナル

最近は毎週録画して観るようになりました。
まず前半の囲碁を早送り(^^;

第30期 女流王将戦 五番勝負 第2局 
清水 市代 女流王将 VS 矢内 理絵子 女流二冠
解説:郷田 真隆 九段 

が将棋は素人の自分には勉強になった。


NHK杯だと、解説より指してる人の方が上を行く場合があるし、解説も対局内容もどっちも最善手で
聞いててもふーんって感じだけど、


女流の解説だと、あからさまには言わないけど「これはちょっと……」みたいなことを解説が言うので、
かえって参考になります。
たとえば、今回だと


190手ぐらいで矢内さんが負けてるのですが、
先手の矢内さんは飛車を浮かした状態で、36歩を突いて、次は自陣の王を固め始める
郷田さん「これはバランスが悪いですね」
自分的な理解だと、飛車が浮いていることや桂馬を上げていく体勢の右側は急戦模様。
なのに左側は囲っている。
攻めなら攻めを続けないと、攻めに費やした手が無駄になるし、右側の防御も薄くなっている状態。
要するに、攻める姿勢を造ってるのに、守る手を始めるのは、バランスが悪いってことなのだろう。
局面を瞬間だけ微分して取り出すと、別に悪くはないけど、加速度の方向がおかしいのだろう。
攻めにハンドルを切ったら攻め続けないと、過去の自分を否定する。
せっかく先に攻める体勢を造って優位に立ってるのに、囲いに回ると、相手に防御を固められて優位が亡くなり、
かえって、守りが薄い欠点が露呈する。
何事もタイミングなのだろう。



コンピュータも美濃囲いから穴熊にしたり、攻め合いが始まってるのに囲ったり、
囲いが不十分で攻めてたりするけど、
これもバランスが判ってないからなんだと思う
そのへんは局面の状態より、もっと高次元で、戦略的な話なのだろう。