激指VSアマ竜王レポ in 情報処理学会全国大会

YSSの掲示板で、山下さんが写真付きでレポートされてますが、
http://524.teacup.com/yss/bbs
別に記者でもないのにパシャパシャ撮るのは気が引けるので(^_^;)
写真は少ししか撮れませんでした。
たまたま前に座ってた人は、赤旗新聞の記者の方ようでしたが、
けっこう人が入ってました、読売新聞が記事を載せてたましたね。



左が、解説をされたプロ棋士島朗さん(たしか日本将棋連盟の理事でしたっけ?)
右が、聞き手の電通大の伊藤さん


対局自体は、別の室で行われて、会場ではスクリーン越しに観戦でした。
右に対局者の様子。左に、対局の棋譜。スクリーンの右手に、図1の島朗さんと伊藤さんが並んでいる構成です。


対局の様子のアップ(スクリーンです)
左手が、アマ竜王清水上徹さん(NECの社員みたい)。右が激指の鶴岡さんです。
真ん中は、はこだて未来大学の松原先生。



激指は、Linuxで動作中で、探索中の情報が表示されてました。



情報の拡大図。
「パス」と表示があります。会場でも質問になってましたが、将棋はルール上当然、パスはできませんが、探索において仮想の手としてパスを許しておくと、
しょーもない、パスに等しい手を、まとめてカットできるらしくて、
探索手にパスを含めるのは、技術的に定跡なのです(すみません、私の将棋思考ルーチンはまだパス実装できてない(^_^;))


私は将棋には詳しくないので(爆)
あまり語れませんが(汗
以前の、駒落ち対決になったYSS対森内名人の対局と比べると、
完全に、清水上さんに序盤を抑えられて、不利な局面を強いられたけど、
激指が耐えて、一時は、激指の王の周りに、桂や香がずらーっと並ぶという人間にはわかり難い局面になりましたが、
そのまま押し切られた感じでした。
YSS対森内名人のときも、YSSの角が大回りに回って手損をしていたと思いますが、今回も激指が二手で回れるとこを4手使ったりして、
島さんが「流行の一手損戦法ですね!」みたいに冗談で言われてたんですが(^_^;)
二手損してからは(^_^;)って感じでした。


ただ、コンピュータ将棋は、その場の最善手だけで考えるので、そもそも手損という概念は入ってないわけで。
ただ厳密に言うと入ってないわけじゃないようです。
たとえば前のYSSも、「手損」と自分で認識しながら指してました。
だって、過去の手は覚えてるんですから、角が一回で行けるところを何度も手を打って行くなんてことは、過去を調べれば判りますからね。


そういう意味で、のちのシンポジウムでは鶴岡さんも手損について聞かれて、一瞬「入ってないわけではないんですが‥‥」と言明を避けている感じでした。
手損を避けることで、最善手を指さないなら意味無いですもんね。
ただ、手損とわかってる場合は、手の有効度をやや下げるみたいなことはできるだろうし、それは激指もやってると思う。
このへんは、大局観を作るというのもつながると思うけど、戦術より戦略というか。
いかん、レポートじゃなくて、ただの素人の感想になってしまった( ´Д⊂ヽ


とにかく、今回は清水上さんは、コンピュータ将棋の弱点をきっちり研究されているという印象でした。
シンポジウムも、現在のコンピュータ将棋は、だいたいアマ五段の力がある(清水上さんはアマ六段)
アマ五段の棋力のソフトに勝てる人間は、世界には500人もいないという話が印象的だった。そうだよな〜(^_^;)


あと、はこだて未来大学の松原さんが、DeepBlueみたいな専用将棋ハードウェアのプロジェクトをやりたいみたいで、情報処理学会の全国大会だし、
「お願いします」とさかんにアピールされてました(^_^;)
ま、でもそんなの始まったら、選手権がなりたたないっすね(^_^;)