ガイアの夜明け「音楽業界」

 元SME社長の丸山さん(丸山ワクチンの研究者の息子さん)がメインで取材。

  • 音楽CDがまじで売れてない
  • 原因は、違法コピーや携帯の普及など色々と考えられる
  • 大手レコード会社が業績悪化でますますアーティストは使い捨てが進んでいる
  • 大企業病も蔓延している

 つう背景もあって、丸山さんは60代にありながら273レコード(だったかな417レコードじゃないと思う(w)を立ち上げ、
 ベンチャーで少人数で「現状を打破すべく奮闘中」らしい。


 まず、レコード会社の縦割り構造を批判していた。


 営業は営業しか知らず。製作は製作だけ。少人数でやることで、すべてを把握して動くことで、変えられるんじゃないか? みたいな感じ。
 歌手には給料を廃止して、すべて能力給。その代わり、成功したら報酬はがっぽり行くようにする。
 沖縄にアーティストを探しに行くわけだが、
「沖縄のアーティストはプロ志向が少ない」ので「なかなか契約にならない」
 よーするに「歌が好き」「歌を聴いてもらう」ことが好きだけど、「金儲けには興味が無いし」「全国区でお茶の間のTVに出ることが目標にならない」
 このへんは価値観の違いにレコード会社の人は戸惑ってるみたいで。
 端的に言えば、レコード会社は「蜜に群がる虫」であることには変わらないと思う。
 「感動を他人にも伝えたい」という言葉を発していたが、
 「それならば歌手になるべき」で「伝えるお手伝いをするなら無報酬でやるべきと思う。
 それなのに、ビジネスとか商売にならないという言葉を口にするから、そこに自己矛盾があるんだと思う。それは出版にも放送にも金融にも言えることと思う。


 構造改革と言っていたけど、「ただ組織を小さくした」だけで「会社が大きくなれば、結局縦割り構造」になってしまうと思う。
 それは「構造改革では無い」のじゃないかな。小さくしただけでは。



 結局は、他人の尻馬にのっかって生きることが、一番安全だし、長寿命なんだけど、もしそれが原因で音楽業界が不況になっているなら、
 レコード会社そのものが癌なわけなので、iTunesがレコード会社になって、すべては自動化されて、歌手と視聴者が直結するのが理想と思う。
 公務員も同じだけど、より小さく、必要最小限に。露骨な言い方をすれば「必要悪」にすぎないと思う。
 (タレントでも一番長生きなのは、司会業とかコメント業みたいな、他人の尻馬に乗る形態。俳優とかも他人の創作物を演じているだけで、尻馬に載っているだけなのは変わらないと思う。結局、本当に創ってる人間だけが流行で使い捨てられて、入れ替わっていく)


 製造と流通と販売を考えたときに、自分的に健全に見えるのは、自動車なんだよなあ。
 自動車って製造会社が関連会社でディーラー会社して直で販売するので、
 「私は作ってます」「私は流してます」「私は売ってます」ってそれぞれの立場が、「ひとつの会社組織として、同じみこしを担げる」
 これはメリットだと思うんだよね。
 メーカーは、エンドユーザーへの接客は汚れ仕事として「自分たちから切り離している」感じを受ける。
 逆に販売側も「メーカー」は世間を知らないみたいな互いに内心では批判しあってる感じがするわけで。
 自動車も同じではあるだろうけど、なにか見習うべき点があるような気がする。



 「ロックアーティストが給料もらってたらかっこわるいでしょ」
 みたいなロックアーティストがいたけど、自分たちをアーティストと呼んで恥ずかしくないのは、かっこわるいよなと私は思う。