人工無能とぼっち
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珍しくAppleScriptで動作する無能。
形態素解析はせず辞書によって会話するが、「会話辞書」ではなく、
チャットログを大量に保持し(60万行)、それを元に会話を行う。
特徴は、「ログ」を記憶として利用して、
長期記憶と短期記憶のような会話を実現している。
具体的には、
与えられた会話文から記憶のなかで近い文章を探し出して、その前後で返事に該当するものを探し出す。
>発言行の直後から始める事によって時系列に沿ったネタをなるべく続けるようにしてます。
検索や適合の判断に「話題」としてのキーワードを大量に保持し、
会話中に「キーワード」を継続して保持し続けることで、「一貫した会話の持続を実現する」
>要するに単語の関連性と文法分けした応答法則を辞書として持つ替わりにそのつどチャットログという記憶から導きだそうとする訳だ。
連想記憶やフレームなどの「常識の補完」にも、チャットのログの前後を調べることで、その場で処理してしまう。
前処理をしないでログの原文を使うところは、実行時に処理パワーを必要とするが、
柔軟に処理系をいじれる(アルゴリズムをいじっても学習辞書が無駄にならない)利点はあると思う。
作者の思想は「厳密な言語理解」や「多彩な言語生成」というより「まず会話が楽しいこと」が「人工無能の本筋でしょ」
というのが強いようである。