録画時のビットレート値をどうするか?

 ビットレートを変えて録画してみて、自分で見て確かめる、のが正しい方法とは思いますが、理論的裏づけもあった方がいいと思います。

 録画モードには、解像度とビットレートという概念がありますが、
 たとえば、

 4.0だとD1解像度になりますが、3.8だと2/3D1が選ばれます。
 数字の上では、もちろん4.0がビットレートは高いのですが、解像度が異なる為、 数値では下回っている3.8の方が、ブロックノイズが出難くなります。(ほとんど出ないと思います)
 これは、2/3D1と1/2D1の境界線の3.0でも同じことが言えると思います。

 では、番組など映像ソースに対して、なんの解像度を選ぶか。
 スカパーなどは、チャンネルにもよりますが、一般に480x480の解像度が多そうです。
 ならば、録画は2/3D1でいいのかといえば、たしかにそうとも言えますが、アナログ経由で録画している以上、多少上回った方が、画質で有利なのは確かでしょう。
 最近のアニメなどはデジタル彩色してる関係もあるでしょうが、ビットレートが低くてもかなりキレイに録画できます。
 ちょっと古いアニメの方が、塗りにムラがあったり、ノイズが混入して、ビットレートを消費します。
 古いVHSなどのソースも、ノイズが多いので、ビットレートあげてやった方が有利だと考えられます。
 普通は、高解像度の映像には、高解像度と高ビットレートと割付そうですが、逆に、悪い画質の映像の方が、より高い情報量を要求するわけです。

 予算とか、スペースの問題が無ければ、なんでも4.6以上のレートで録画すればいいのでしょうが、とりあえず録画しておくけど、見るかどうか判らない放送なんかもあるでしょうから、番組に応じて、最適な録画レートを選びましょう。
 HDD複合機の場合は、とりあえず、6.0とかXPな解像度で録画しておいて、DVD-RAM収録時に、ビットレート変換で、最適なサイズに変換するという方法も可能です。時間はかかりますが。


迷ったら高レートにしておく(レート変換ダビングで下げられる。逆に低レートで録画すると高くすることはできない)

録画方式(MPEG2)の特性を考える。

低画質のソースほど、高い情報量が必要になる(ざらざらしたノイズが高いビットレートを要求する)
解像度が高いほど、高いビットレートが必要になる。

解像度 x ビットレート = 情報量(画質)

ビットレートが同じならば、D1解像度を2/3D1解像度に『落とす』ことで画質が向上することになる。

サッカーやモー娘など、動きが激しい映像は、より大きなビットレートを要求するので、ビットレートをできるだけ上げるか、解像度を落とす必要がある。(MPEG2が苦手な動画)
逆に、ほとんど動かない止まってばかりの動画は、低ビットレートでもかなり高画質で録画できる

細かい原理まで知っている必要は全然無いが、
MPEG2は、『動画のコマと次のコマの差分という形で連続的に映像を保存することで圧縮している』